ビジョン策定から浸透まで 社員主体で描く サステナブルな未来
古野電気株式会社
実施施策
- 若手社員を中心としたワークショップのファシリテーション
- 2050年経営ビジョン「Ocean 5.0」の策定
- ビジョンコピー「海の恩恵をすべての生きるものへ」の作成
- 7つの重要テーマの策定
- 社内浸透施策の企画・実施(説明会、ワークショップ)
- 他企業とのコラボレーションイベントの企画・運営
概要
古野電気株式会社は、大型商船をはじめ、漁船や小型ワークボートなどの船舶に、さまざまな船舶用電子機器・サービスを提供する、舶用事業のプロフェッショナルです。長きにわたり海とともに歩んできた企業として、業界で確固たる地位を築いてきました。
しかし、企業としての強みやそこで働く価値を、効果的に社内へ共有できていないという課題をお持ちでした。社内が一丸となって未来へ向かうための「共通認識」をつくりたい——そうした想いから、有志の若手社員が中心となり、2050年へ向けた経営ビジョンを策定するプロジェクトが発足しました。
株式会社イランコッペでは、ビジョン策定のサポートと、社内外へ浸透させるためのPR施策の企画を担当しました。

ワークショップによるビジョン策定
ビジョン策定において、適切なコミュニケーション設計をするためには、トップダウンで下ろすのではなく、企業の総意としてかたちにしていくことが大切だと考えています。まずは、メンバーが主体となり積極的に意見を出していけるよう、ワークショップ型のファシリテーションを実施。古野電気が持つ強みや企業価値などを丁寧にすり合わせていきました。

「Ocean 5.0」のコンセプト策定
ワークショップで整理した内容を、より具体的な言葉に落とし込むため、イランコッペの編集力を活かしたコピーライティングを作成。古野電気がこれから目指していくべきビジョン「Ocean 5.0」および「海の恩恵をすべての生きるものへ」というコンセプトが完成しました。
「Ocean 5.0」とは、海洋の未来や社会環境をテーマにした論文や書籍など、さまざまな文献をもとに、2050年に到来するであろう世界を予測して描いた未来社会です。過去、現在、そしてこれからの海の未来を「Ocean 1.0」から「Ocean 5.0」の5段階に分類しています。

海の恩恵を発見し「海に進出した時代」を1.0、海を自由に航海できる「海を活用した時代」を2.0、人類を中心に考え「海を支配してきた時代」を3.0と定義。現在は4.0の時代であり、環境などに配慮して持続可能性を模索する「海を持続させる時代」と位置づけています。そして2050年の未来社会「Ocean 5.0」では、海の恩恵をすべての生きるものが受けることができ、海から恩恵をもらうだけでなく海へ恩返しする「海と共存共栄する時代」が訪れる——長きにわたって海とともにある古野電気だからこそ描ける、経済発展と社会課題の解決を両立させたビジョンとなりました。


さらに、ビジョンをブレイクダウンし、「環境」「災害」「流通」「生物多様性」など特に注力したい7つの重要テーマを策定。それぞれのテーマに対して社員一人ひとりがどういう未来を実現したいか議論できるよう設計しています。
社内浸透施策の実施

完成したビジョンを浸透させるため、策定メンバーとイランコッペによる社内向けビジョン説明会を開催。「そもそもビジョンとはどういうものなのか?」「これから何をすべきなのか?」など、ビジョンとの向き合い方を考え、社員一人ひとりの当事者意識を高めるきっかけをつくりました。

また、社員がビジョンを自分ごと化するためのワークショップも継続的に開催。自分の関心のあるテーマを7つの重要テーマから選出し、グループでの議論を通して課題の抽出やこれからのビジョンを言語化し、発表を行っています。
他企業とのコラボレーション
ビジョンを掲げる企業とのコラボレーションイベントも企画・運営。第一回では清水建設株式会社にご参加いただき、水上都市の実現に向けた実際の活動についてご講演いただきました。このご縁をきっかけに、清水建設が静岡県・浜名湖で実施していた実証実験の視察ツアーも実現。ビジョンを起点とした共創の輪が広がっています。





